プラネ作り2010
 8-9.2010
〜明日も10時から部室でやります〜

文責 阪西




 皆さん、今年の夏休みはいかがでしたか?多分、満足のいく夏休みを過ごせた人は、そう多くないと思います。何かしらやり残したことがあるんじゃないでしょうか?僕も、ゼノブレイドというゲームを全クリできなかったり、ポケモンを発売日に買えなかったり、海合宿のラジオをやってしまったりと、後悔の残る夏休みとなってしまいました。

 そんな僕の夏休みですが、その中心となったのがプラネ作りです。1年のときの夏休みは「バイト・車の教習の合宿」、2年の時は「バイト・ゲーム」だったので、3年間で一番充実した夏休みになったと思います。
 8月23日から始めたプラネ作りですが、ほぼ毎日やりましたね。10時に集合し18時くらいまで作って、そのあと希望者で夕飯を食べに行くというのが、基本的な流れでした。場所は、部室・合宿所・部員の家・13号館の下など、いろいろ工夫しながらやってみました。プラネは大きく分けて恒星球・駆動系・ドームがあり、恒星球は僕(?)・駆動系はマエアツ・ドームはエリ様がそれぞれ中心となってやりました。

 恒星球は、まず星の座標を印刷し、定規でプロットできるように距離を計算しました。同時に、アクリル球に糸をはり、プロット時の目印をつけました。ネットで座標を見つけるのが大変で、検索してもなかなか見つかりませんでしたが、見事マエアツが見つけてくれました。計算も、一つ一つ関数電卓で計算したため、結構時間がかかりました。何人かが横に並んで黙々と計算する姿は、とてもシュールだった気がします。僕の計算方法のミスで、計算し直したときもありました。皆ごめんね。
 そして、二次元定規を作り、プロットをしました。一人が座標の読み上げ、もう一人が言われた場所にプロットする二人組の作業でした。星の明るさごとに色を分けましたが、色を間違えてしまうことも多々あり、そのたびに黒で×をつけたりしました。
次が最も苦労した穴あけです。一人が座標の読み上げ、一人がドリルの縦のずれのチェック・一人がドリルの横のずれのチェック・もう一人がドリルで穴あけをする4人での作業でした。なぜかあるはずの点がなかったり、あるはずのないところに点があったりと、プロットでのミスがいくつか見つかり、ここで修正しました。ドリルが太いうちは楽しい作業だったのですが、ドリルが細くなるとすぐ折れるため、かなり集中力が必要で、誰もやりたくない作業になってしまいました。しかも、暗い星ほど数が多いので、細いドリルの方が使う回数が圧倒的に多くなります。一番細い0.3mmのドリルは、20〜30本折った気がします…。そんな中、クボ君のドリルの芯を短くするという方法は画期的でした。これでだいぶ折れにくくなりました。一つ目の星で折ってしまう人が続出する中、才能を見せつけたのがトコロ君です。ずれの直しもほとんどなかったので、○○○トコロという称号が与えられたほどです。(○○○はちょっとここでは書けません。)そして、アキちゃんがドリルの芯の固定のプロでした。見事な早技です。ドリルは僕も結構頑張りました。
 最後にスプレーで黒くしました。これはスミタカとセキ君の2年生コンビがやってくれました。乾かす間にジャグリングの練習をしたのもいい思い出です。

 ドームは型紙作りから始めました。画用紙を切って、三角形と長方形にし、それに合わせて布を切ります。広いスペースが必要なため、カミオ家やナカムラ家をお借りして作業しました。チャコペンの呼び方も話題に。カッターでチャコペンを削るという重要な役目を、ムラマツ君がやってくれました。しかも、人によって削る方を変えるという高等テクニックを駆使。この布を切る作業で、カミオ切りという技が編み出され、その会得の難しさに何人ものチャレンジャーが脱落していきました。アキちゃんもその一人です。途中で布がなくなって買い足したりもしました。余裕をもって買ったはずなのですが、意外と使うんですね。
 そして、その切った布の縫い合わせです。ミシンの調達ができるか不安でしたが、僕とエリ様が実家からミシン送ってもらえたので、二台で作業することができました。母上、かたじけない。これもなかなかに時間がかかりました。ここでも○○○トコロが活躍し、脅威的なスピードで縫いあげていました。この布の縫い合わせが終盤にさしかかった頃に起きた出来事と言えば、スズキ(ハ)さんの大出世です。スズキさんは集中講義であまりプラネ作りに参加できてなかったのですが、集中講義が休みの日に来てくれたとき、エリ様からドームのいろはを伝授され、ドームの中心人物となりました。スズキさんがいないと何をすればいいかわからないという日さえあったほどです。
 縫い合わせも無事終わり、ドームの床作りもしました。ここでは、スミタカの編み出した「人コンパス法」が大活躍。見事に綺麗な円を描いていました。その線に沿ってハサミで切り、床が完成しました。
 そして、ドームで一番大変だったのが、黒いビニールの縫い付けです。黒いビニールをドームの周りに付けるのは、膨らみやすくするのと遮光をするという二つの目的があります。まず、布と同じように、ビニールを三角形と長方形に切ります。この切ったビニールにガムテープをはり、その上を縫って布と縫い合わせました。この作業はミシンではできないため、ミシンでも時間がかかったことを手縫いでやりました。ハンパなく精神力を使うため、縫った人が疲労で床に横たわる風景が話題となりました。会話する元気すら湧いてこないんですよね…。ここでも、スミタカの考案した二人制が大活躍。スピードが格段に上がり、疲労も減りました。縫い方も個性が出ますね。フックンの縫い目がとても荒かったのがおもしろかったです。スズキさん・タカハシ(エ)さんの化シスコンビが縫うのが早くてうまかったです。僕は縫うのが下手なので、押さえ専門に回りました。
 途中で、わからないところがあったりして、おととしのドームを膨らませ、それを参考にしました。おととしのドームもまだちゃんと膨らんだので、いざとなったらおととしのをつかえるという安心感も生まれました。そんな中、不安を抱えながら今年のドームを膨らませると…?ちゃんと膨らむじゃないですか!頑張ったかいがあるってものです。あとは床をくっつけたりするくらいで、ほぼ完成となりました。

 駆動系は、マエアツが中心となってやってくれました。タクミさんも高専の力で大活躍でした。僕は駆動系にはほとんど関わらなかったので、詳しいことはわからないのですが、とにかく大変だったようです。多分、駆動系が一番大変だったのではないでしょうか?機械や電気回路など専門的な知識が必要で、いくつも困難があったようですが、見事に解決して完成のメドが立っている状態です。

 それにしても、プラネ作りには本当に多くの人が参加してくれましたね。正直、こんなに多くの人が来てくれるとは思ってませんでした。特に印象に残ったのは、1年生の参加率の高さです。来ている人の半分以上が1年生という日がほとんどだった気がします。もちろん、2年生も自分たちで考えながらしっかりやってくれてましたし、3年生もそれぞれが中心となって製作してくれてました。
 また、OBさんにもお世話になりました。部室に様子を見に来てくれたクロセさんに質問したり、イシグロさんにメールで質問したりしました。本当にありがとうございました。
 そんなこんなで、一か月以上毎日のように行ってきたプラネ作りですが、ここまで順調に進んでいるのも、手伝ってくれた皆さんのお陰です。ほぼ毎日のように来てくれた人もいました。モトハシ君とかアキちゃんとかアキラ君とか…。皆さん、本当にありがとうございました!今回のプラネタリウムで、部員同士の交流がかなり深まったと思います。プラネを作りながら、いろいろな話をしました。そういう意味でも、プラネ作りをやって本当に良かったと思います。  でも、プラネ作りはまだ終わりではありません。10月後半からまた作業を開始し、しっかり完成させましょう!そのために、まだまだ皆さんの力を借りることになりますので、よろしくお願いします。また一緒に頑張りましょう!





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